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中国時代劇、華流史劇好きのブログ

「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」感想 「瓔珞」とどちらが面白い?

「宮廷の諍い女」の原作者の作品で、皇太后が鈕祜禄(ニオフル)氏が皇太后雍正帝の第4皇子が皇帝になっている時代。観てると「宮廷の諍い女」を再び履修したくなってしまいます。

テレビ放映でみたので続きが気になってしょうがなかった。やっぱしこらえ性がない私は配信でみるべきですね。87話です。長いですがお話が面白いので苦にはならなかったです。苦難に陥れられる如懿の逆転ホームランが早く観たくてうずうずさせられました。オーソドックスな後宮諍い物に皇帝との夫婦関係にスポットを当てた作品。

皇帝との仲が悪くなっていった要因の一つに凌雲徹の存在がありましたが、彼は宦官にまでされてあげく皇帝自ら辱めを受けたり、悪妻を娶らされたり最終的には息の根を止められてしまうとことん可哀そうな人でした。さすがに皇帝のこの所業だけは許せませんわ。如懿も愛想をつかしても仕方ない。令妃も結局凌雲徹の事が忘れられなかったのなら、野心でなく愛に生きれば良かったのにと思わずにはいられません。というか凌雲徹は幸せになってほしかったなと。

こちらの令妃は悪役のラスボス。学のない自分から皇帝の好みの教養を身に着けていくことにより寵愛を得る。努力家な野心家。今作で1番嫌な女って思ったのは如懿の侍女 阿箬(あじゃく)でした。同じく侍女の惢心(ずいしん)は良い子です。幸福になってくれてよかった。殉死した侍女容珮(ようはい)は、あっぱれな忠義心でした。

最後は皇帝と如懿の仲は完全に冷めてしまい、髪を切った不敬な行いで如懿は禁足の身となる。最終回で皇帝が自死の間際自分の髪をひと房切り如懿の髪と一緒に箱に入れるシーンは、一緒の墓に入れないことにしたせめてもの償いというか、まだ皇帝の心には如懿がいることを知れて印象的なシーンでした。如懿が髪を切るという行為は史実なんですが、ここのシーンで上手く使ったなと思いました。

夫婦の愛情を熱々に保つのは、時間がたつとむづかしくなってしまうのでしょう。王族であればなおさら難しいです。理想を完遂できなかった如懿に悲哀を感じます。しかし史実を知ると、清高宗継皇后(しんこうそうけいこうごう)/如懿はあんまり乾隆帝に愛されてなった感じで、びっくりです。

所で、清王朝ドラマを初めて見たのは「宮廷の諍い女」で、辮髪や両把頭といった髪型をみて「なんじゃこりゃ!?」って不思議な髪型っと思ったんですが次第に慣れました。髪から垂れている流蘇と呼ばれる房飾りがカワイイ!しかし!ホルチン王家の女性の髪形はさすがについていけなかった。


正統派時代劇が好きなら「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」をおすすめ。重厚な演出に舞台という感じです。

現代的な思考をもつ女性が主役の時代劇「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」オシャレで落ち着いたカラーセンスに圧倒されます。

結論!両方観て比べるのが面白い!太監 李玉(りぎょく)は如懿伝のほうが美形だったりとか。