Hao life

中国時代劇、華流史劇好きのブログ

「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」感想 如懿伝とどちらがお好み?

後宮もので瓔珞の傍若無人ぶりはビックリです。大丈夫?処されないの?と。でもそこが狙いだった。この時代で瓔珞は最先端を行く自立した女性で、後宮にいる全ての女性が心の奥底で密かに望む自由を持っていた。宮廷時代劇に現代的意識を持つ女性が主人公というシュチエーションが面白いポイントです。宮廷の掟に縛られず、ある時は反逆し自分の意を決して曲げない瓔珞は爽快で小悪魔的ですらある魅力的なヒロインでした。

とはいえ舞台は後宮、怖い妃濱が大勢出てきます。やはり良い人に見せかけてお腹真っ黒な悪女が怖い。高貴妃は子分にした妃濱にばかり策略をやらせる小物でしたが、笑顔で他人を操り、自らの手は汚さず陥れる術を持つ嫻妃が怖い。嫻妃は、一途な女性だったんだけど恋愛においても古風だったので、恋愛の駆け引きを手段にして皇帝を繋ぎとめてた勝ち組な瓔珞はここでもやっぱり現代的ですね。

最後の最後で瓔珞は復讐を完遂します。『え?復讐??忘れてた』って思った私。やはり妃になったのは復讐の為だったのか。でも皇帝との絡みはおちゃらけていて可愛かった。愛情はあったのだと思います。関係ないけど皇帝役のニエ・ユエン さんの側頭部に浮かぶ青筋がすごく気になってしまった。

ずばり!瓔珞が1番愛していたのはやっぱり傅恒でしょう。

瓔珞の世界のカラーセンスは抜群だった。明度を落とした衣装が落ち着ていた彩でも華やかで艶やかでこちらにも現代的エッセンスを感じます。両把頭も控えめにデザインされていてハイセンスでした。しかし辮髪だけは不変。でもよく見ると三つ編みのおさげを束ねてる紐飾りが可愛かったりするんで見て下さい。

「瓔珞」と「如懿伝」どっちが好き?と問われれば両方好きです。二つの作品は似て非なる物、両方楽しんでもらえれば感動も2倍でおすすめ。