政略結婚で名家に嫁いだ身分の低い娘の奮闘記。名家を舞台としているのでなんとなく明蘭ぽいかな。大きな差は「恋心」の方が旦那の妻に対する溺愛度がぱない事。
徐令宜は、盲目的に十一娘を愛する。年齢差も大きそう。十一娘は結婚後も最初は逃げ出そうと考えているのに、義理の息子に愛情を注ぐのは無責任と思いました。
蓮房は、最初元嬢に陥れられるからイジメるのも仕方ないって思ったけど最初に手をだしたのは実は蓮房だったので、しょうがないことだったっていうのがね。そして毎回詰めが甘い。殺しに行く場所に姿を現すなんてもうバカなの??
二嬢のほうが、性格ひねくれまくっていて、嫌いだったけど和解したのにはびっくりです。
家の采配だけでなく自分のやりたい事も極めたい十一娘なのですが、最後の方で十一娘が自分より家を重んじた姿をみて、主題のおしどり夫婦感が強く押しだされて良かったです。
展開にカットバックが多くて、危機に陥るけど実は事前にこういう相談していたから計算通り!ってのが続くと興ざめです。それから登場人物の洞察力鋭すぎる人多くて笑ってしまう。下手人探しも何故居場所がわかったのかの“何故”が省かれていてご都合主義なのはもうラブロマンだから仕方ないのか。
1番可哀そうと思ったのは、今回の当て馬の区彦行ですね。彼は区家に帰るべきではなかった。島流しになってしまったけど琥珀と幸せになってほしい。
名家の正妻と側室でどちらも不幸って描写が羅家であったけど、悲惨さで言えば側室が上で正妻の不幸さはイマイチ伝わりませんでした。
十一娘の子供は娘でした。平和を案じさせるエピローグで明るく締めましたね。