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中国時代劇、華流史劇好きのブログ

「ミーユエ‐王朝を照らす月‐」感想 始皇帝の高祖母をモデルにした歴史ドラマ


スン・リーは身分が高くなるともれなくメイクが派手になって凄い美人になるんですが、それがまた近寄りがたい高貴さを醸し出し威風堂々という言葉がぴったりになる。そこがとても好きです。少女時代がお転婆少女だっただけに、この転身ぶりが良い。

転身といえば芈姝さんですね。最初はほんとうに良き姉妹でミーユエの心の支えの一人だったのにあそこまで変わってラスボスにまでなるのは意外でした。そして芈姝もメイクでも演技でも悪女に変身していく様は見事でした。最後の最後まで改心しなかったのは、さすがあの母親にしてこの子ありって感じです。やはり寵愛という水を受けていないと女性の心は枯れて最後には腐ってしまうもの。後宮は魔窟だと改めて思いました。

このドラマはヒロインが冷遇されるエピソードが比重を占めててしかも長いので、辛すぎて燕の人質にされたあたりは苦難が続くばかりでつい飛ばしてしまいました。羋茵がとにかくイヤな女でこの人が破滅する所まで飛ばし見してしまった。

気になったのは、幼少時は聡明だったユーミエの息子が成長してからは、パッとしない息子になったことです。翟骊に対しても燕での恩は忘れてしまったの?と気になりました。たんにザコンだったの…か。

スン・リーの場合、相手の陛下はいつもおじさんですね。劇中でもおじさんて呼んでましたが。今回彼女を愛する男は3人ですが、恵文王は父親のような包み方で彼女を愛していた大人の男性って所が渋くて良かったと思います。

翟骊とは、愛を貫くには環境やしきたりが障害になり難しいという事を痛感します。黄歇とは、最後そっくりさんがツバメになるって所で全部持っていかれた!