Hao life

中国時代劇、華流史劇好きのブログ

「三千鴉の恋歌」感想

主人公の傅九雲は仙人。人間と仙人のラブロマンス。

自国を天原国の襲撃で失う皇女が復讐の為、名も容姿も変えると言う設定。しかし覃川は「妖魔を滅ぼす!」って妖魔にしか焦点いってないのが、ひっかかって。普通、「天原国許すまじ!」ってならない?って出だしからモヤモヤ。

まず天原国の説明がほしかったなぁ。最初に天原国は妖魔に支配されている国というナレーション入れて欲しかった。ラブロマンス好きにこんな所こだわる人いないのかもしれないけど。説明不足と言えば、山主と傅九雲の関係とか出てきた仙人たちの師弟関係とか、皇室はなんで仙術つかえるの?とか説明欲しい。仙人は何かの化身なんですか?とか。仙人に対する概念が良くわからない。これはどのドラマでも言えますが。

覃川が復讐しか頭にないマシーンになっていたのが、傅九雲と出会って人を想う心に目覚めていく所は良かったです。最初はすぐ刃物振り回す怖い人だったし、騙して霊灯奪うしとんでもなかった。

しかし、九雲はひたむきに覃川を愛し彼女の運命に干渉し両想いになることで、覃川は愛情と責任感での復讐のはざまで苦しむのでなんかもうちょっとなんとかならんかったの?って思うのです。

タイトルからさっするに二人は自分たちの悲劇をわかってるから、なるべく二人だけの時間を慈しみたいってお話?いっそのこと霊灯は覃川に使わせて二人で死を共にして転生の方が良かったと思える。

完全に最後、玄珠は水をさしてきましたね。この人、結局さいごの最後まで紫辰を信じられなかった哀れな女だった。ここまでくるとウザイ。

原作小説は「琉璃」と同じ方らしい。知ってみるとなんとなく作風が似ているなと感じます。中国語ができれば小説も読んでみたいと思う今日この頃。